このカテゴリでは、旅行、生活、留学などでスペインに初めて行く人を対象に、まず知っておいた方がいい話を書いていきます。
そして今回のサブタイトルですが…
~ 助さん!格さん!もういいでしょう!~
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個人的にスペインで一番使うと思われる便利なフレーズ
見出しのとおりなのですが、スペインに旅行などで行った際に一番使うと思われるのがこれ。
¡Ya está! (ジャ・エスタ)
最後のáにアクセントが付いているので、「エスタ」とタの部分を強く発音します。
私の好きなアンダルシア地方だと、s を飲み込んで発音するので「ジャ・エッタ」みたいになったり、南米の一部だと「シャ・エスタ」と濁らずに発音したりすることもあるかと思います。
そして、肝心の意味は「これでおしまい」「もう大丈夫」「以上で」というように、何かの最後に付けるような形で使います。
イメージがわくようにいくつか事例を。私がスペインに旅行した際にも例えば、以下のようなときに使いました。
- タクシーに乗るとき
- スーツケースや大きなカバン、ベビーカーなど荷物がいっぱいあった
- タクシーの運転手が順にトランクに積んでくれて、すべての荷物を載せることができた
- ¿Ya está? (これで全部かな?)
- もちろん、返答も。Ya está. (Sí. や Ya. だけでもOK)
- レストランで
- メニューを見ながら注文し、「これとこれと、あとこれも」とすべて頼み終わった
- Ya está. (注文は以上です)
- その後、食べ終わったお皿を指して、店員が ¿Ternimado? (食べ終わりましたか?)
- それに答える形で Ya está. (終わりました。)
- ホテルで
というような感じで、何かをこれで終わりと言いたいようなときに使います。意外と日常生活の中でよく使う場面があるのと、とにかく短いフレーズなので本当に便利です。
他にこんなところでも
日常生活の中でももちろん使うのですが、なるほどこんなところでも使うのねと思った例として、先日スペインのニュース番組を見ていたときのこと。
ある犯罪組織のアジトと思われるところに警察官が突入し、居合わせた犯罪者たちをお縄にしている場面だったのですが、この緊迫の場面でも警察官たちが ¡Ya está! ¡Ya está! と口々に叫んでいました。私も日本の『列島警察24時』的な特番が好きでよく観ているのですが、日本の警察官ならおそらく「(犯人)確保!確保!」というところでしょうか。または「もうおしまいだ!おとなしくしろ!」みたいな意味で犯人たちの逃走意欲を削ごうとしていたんだと思います。
これはレアな例ではありますが(一生のうちでそんな場面に出合わせることは、まぁまずないと思いますがw)、ここでもやはり「これで終わりだ」のような使い方をしているのだと思います。
最後に
ということで、今回はスペイン旅行で便利に使える Ya está. について書いてきました。
最後にいつものように伏線回収。私は小学生の頃、時代劇が好きで、実家の近くにある祖父母の家によく遊びに行っては、夕方5時台に放送されていた『水戸黄門』を祖父母とまったり観ていました。
毎回、悪代官と悪徳商人が結託して、善良な村人たちを苦しめるというお決まりパターンのストーリーなんですが、小学生の私は最後の3分(17:40ぐらい)の助さん、格さん、忍者たちが悪人の手下たちと格闘するシーンが大好きで、そこだけを見ることもよくありました。
そしてそのシーンの最後がまたお約束の流れでして…。黄門様が「助さん!格さん!もういいでしょう!」と叫び、助格さんたちが「しずまれー、しずまれーい!」と声を張り上げます。すると、なぜかさっきまで暴れていた悪人たちが大人しく整列し始め、最後に印籠が出てくるという日本人なら誰でも知っているあの場面になります。
…何が言いたいのかというと、この最後の「助さん!格さん!もういいでしょう!」。これ、もしもスペイン語に訳して放送するのであれば、"Suke! Kaku! Ya estáááááá!!!!" とでもなるのかなと。そう思った次第です。それだけ。w
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